昨晩、TVタックルで「アニメと犯罪の関連性」のお題で討論をしていました。

いまどきのアニメは、未成年女の子の性的描写や残酷な描写が多く、犯罪者を生む要因となっているということで、「アニメ規制」をすべきかという内容でした。

規制賛成派と反対派の4対4の討論会。

賛成派には「アニメ規制」推進派の政治家や、犯罪の専門家の方々です。
反対派には、漫画家や評論家の方々です。

先日の、男が幼女を誘拐して自分好みの女性に育てようとした事件を例に出して、討論会が始まりました。



賛成派からの意見として、その犯人の部屋には残虐性や性的な描写の多い漫画やアニメ作品が沢山あり、その影響で犯罪を起こしているという意見でした。

「ん！ちょっと待てよ！」そのとき私が手にしていたものは、蔵書の「北斗の拳」でした。

ちょうど全巻読み返していたところで、「俺の子供の頃は、この漫画がゴールデンタイムでやっていたぞ！」
「北斗の拳」をご存知の方はわかると思いますが、残虐な描写では今の漫画に比べても相当なものです。

しかもそのアニメが平日の夜7時からやっていたし、次の日学校では男子で「北斗の拳」の話題で盛り上がりました。
「お前はもう死んでいる」なんて台詞は、そこらへんで聞こえたものです。

たぶん今のアニメの影響度に比べたら、比べ物になりません。
たぶん数百万単位の人が見ていたと思いますが、そのうちの何人が「北斗の拳」のせいで犯罪を起こしたでしょうか？

今の漫画やアニメでも、数万人、数十万人規模で見たり読んだりしているでしょうし、一つ二つの事件が起きるたびに、それらを否定するのはどうかと思います。

それならTVや映画なんかどうでしょう？
人間が演技しているので、リアルさに比べたらアニメより影響があるんじゃないかと思います。

規制賛成派の意見は聞いていて、思いつきと言うかイメージでものを言う感じがしました。

日本はクールジャパンを掲げ、アニメや漫画などのサブカルチャーを売りに海外に打って出ようとしている反面、影響のある大人が安易に偏った規制を推し進めるのもどうかと思います。

今も昔もえらい大人の方が、よっぽど悪影響な感じもしますが・・・

最近の犯罪では、肩書きに無職や引きこもりの人が多い気がします。
犯罪を犯す人は何も無くても犯罪を犯すでしょうし、政治家の方も規制をするより規制をしなくてもいい社会をまずは作るべきではないでしょうか。

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